乳用牛

写真があるものは串内牧場で実際に放牧している種類です。

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「ホルスタイン」

ヨーロッパ原産で、今では世界中で広く飼われており、日本では1885年にオランダから初めて輸入された。乳用牛として最も改良が進んだ日本の代表的な乳用牛の品種。毛色は馴染みの白と黒のまだら模様。有角。1年間の乳量は約8,500kg。乳量が1万kgに達する高能力牛も多い。牛乳の脂肪率は3.4~4.3%。出生時の子牛の体重は雌で42kg、雄は46kg程度。雌は生後24ヵ月齢で510kgを超え、60ヵ 月齢では660kgにもなる。雌の最初の受胎適期は生後14~17ヵ月齢(330~400kg)。殆どが凍結精液を使った人工授精による。妊娠期間は約280日。搾乳期間は10ヵ月。1日2~3回搾乳。搾乳期間中、出生後60~90日の間に次の子牛を受胎させる。出産予定の2ヵ月ほど前には搾乳を止める。1頭の雌が生涯に出産する回数は近年極端に減って3回程度。


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「ジャージー種」

原産地はイギリス領ジャージー島。日本には1877年以来輸入され、一時期は3万頭近く飼われていたが、1986年には約3,900頭まで減り、その後ジャージー 牛乳の特性が認められ、最近は岡山、熊本、群馬、長野、岩手、秋田、香川などで、およそ8,800頭が飼われている。乳牛の中でも小型で、出生時の子牛の体重は雌で24kg、成雌で350~450kg基本的な毛色は濃い目の黄褐色であるが、白に近い淡褐色や、黒がちな濃褐色など様々。有角。すばらしい上品さと質の良さが特徴。1年間の乳量は約5,700kg。牛乳の脂肪率は4.4~5.6%。


「ガーンジー種」

イギリス領ガーンジー島原産。日本には1887年に輸入されたが、現在では愛知、千葉などの篤志家のみが少頭飼っている。毛色は淡褐色に白の斑。有角。体重は成雌で450kgくらい。


「エアシャー種」

スコットランドのエア洲原産。日本には1887年に輸入されたが、現在は純粋種は耐えている。毛色は白地に赤または褐色斑または赤白斑。有角。


「デイリーショートホーン種」

イングランドで肉用ショートホーンの中から乳量の多いものを選抜して改良を加えた。日本には明治30年代に東北、北海道に雄が数頭輸入され、日本短角種(肉用種)の改良に使われた。毛色は多様で、白地に濃赤褐、濃赤、白など。

「ブラウンスイス種」

スイス原産。日本には1901年以降輸入され、兵庫、岡山、広島の黒毛和種(肉用種)の改良に貢献したが、純粋種は絶えている。毛色は灰褐色。角は短い。

「シンメンタール種」

スイス原産。日本には明治40年代に輸入され、熊本で褐毛和種の改良に貢献したが、純粋種は絶えた。毛色は淡黄褐色または赤褐色。有角。